2019/09/18

認知行動療法を勉強して夫に試してみた話

こんにちは。

少し秋めいてきましたね。

秋生まれのわたしは、秋が来るのがいつも待ち遠しいです。

台風の被害が深刻で、自分の今ある生活にただただ感謝する日々です。
当たり前のことがそうでなくなる日。
来て欲しくはないけれど、色んなことを考えていかなければなりません。
自分のできることから、始めたいなと思うこの頃です。
被害が拡大せず、1日でも早く安心して暮らせる日が来て欲しいと
願ってやみません。


長らく鬱で苦しんでいる友達のこと


わたしがここ数年で出会い、唯一無二の友人となった大切な人がいます。

その彼女がここ1年半ほど鬱状態でとても苦しみ、そして闘っています。

わたしは病院で診断こそされませんでしたが、鬱っぽい状態が
酷い頃がいっときありました。

何に対しても楽しいと思えず、興味を持って何かに取り組もうという
意欲が湧かなくて、体は鉛のように重たくなる日々。
このまま年だけ重ねていったらどうしよう?と心配で仕方ありませんでした。

そのわたしの状況とまったく同じではないと思うものの、
彼女も似たような苦しみや焦燥感に駆られているようです。

副作用に苦しんだりしながらも、効く薬はないかと諦めずに
チャレンジを続けています。

それを横目に、いつもできることはないか?と考えていました。
自分の非力さを痛感する日々の中でも、彼女のことを想ったり
考えることをやめたくないと思うのです。


認知行動療法とは、そもそもわたしがブログ上でも目指していたもの


そんな中、心理学でとても気になっていた『認知行動療法』
心療内科や精神科でも使われる療法なのですが、
個人で使うものではないと思い、あまり詳しく調べていませんでした。

病気を患っている患者さんや、カウンセリングに
訪れるクライエントさんには、プロの方の適した療法が
一番重要なのだと思います。

そもそも『認知行動療法』とは何か?という話になるのですが、
わたしが今までブログで目指してきたことではあるのです。

“もの(現実)の見方や受け取り方”を変えること

わたし達は生きてきた経験から、考え方の癖や思い込みというのが
しばしば無意識に出来上がってくるものなのですね。

時にはそのことで、自分が悩んだり苦しんだりします。

それを、楽になるように変えていくことです。

わたしは夫に「歯の矯正のように、考え方の矯正をするのじゃない?」
と言って説明してみました。

歯の矯正というのは、見た目のこともありますが、体の健康面に
繋がることが多く、そのために治す方も少なくないはずです。

心のことも、考え方を心の健康のために矯正できる、ということです。


日々の生活に認知行動療法を落とし込んでみてもいいかも?


苦しんでる友人に使う機会があるかは分からなかったけれど、
方法を分かりやすく書いてくださるサイトを発見し、
夫に協力してもらって試してみることにしました。

彼に対して「最近どのようなことがありますか?」と訊いてみたところ

「奥さん(わたしです)の体調が良くないみたい」と言いました。

彼はあまり不安や心配事を抱えるタイプではなく、悩みも持たないので
この療法に何か成果があるのか、自信がないところからスタートしました。

そして、「そのことについて、どのように考えましたか?」と
続けてわたしが夫に尋ねてみたところ

「痛いのは可哀想だから早く治ればいいなと思った」と答えました。

この流れは、普段の生活でもよくする会話でしたので、
こんな感じで進むよね、と想定内の範囲です。

ところが・・・
認知行動療法のステップをすべて終えた時に、最後に夫が

「そっか!」と、閃いたような驚きにも似た明るい表情を浮かべました。

「君(わたし)が体調が悪いなら、僕が代わりにやってあげればいいんだね」

という発言が出てきたのです。


あまりの体調の辛さに頼んでしかめ面をした夫が自発的に家事を


夫は朝から夜まで働き、何時間もかけて通勤している身。
対してわたしは専業主婦。

彼にこれ以上負担は掛けるべきではないし、健康でいてほしい。
だから極力家事や家に関することは自分でやろう。
そう思って日々を過ごしているわたしなのですが、
時には持病が酷くなったり長続きして、精神的にも辛くなることがあります。

そんな時、断腸の思いで夫に「ゴミを出してきてくれない?まとめてあるから」
とお願いしてみたことがありました。

しかし、疲れ切っている彼の表情から察するに答えは「NO」

その時のわたしは
「ああ・・・ゴミを捨てることを頼んだだけなのに・・・
それすらも協力してくれないなんて・・・自分がやらなきゃダメね」
と酷く悲しい気持ちになってしまいました。

わたし自身の中では、彼に頼みたくない気持ちがある一方で、
せめてこれだけやってもらえたら・・・という希望も併せ持っていました。

しかし、彼の辛そうな表情を見て、これ以上頼むことは
自分自身の悲しみも増やす一方だから、無理してやることもない、
それくらいで大きく困ることもないからもうやめよう、と
思うことにしたのです。

それが、認知行動療法の一連を終えた後、彼は
「そうか!そういう考えがあったか!」と、気持ちに変化を感じ、
自発的に家事をするという行動へ移していったのです。

わたしはびっくりしてしまいました。
そして、その彼自身から自然に生まれた、わたしに対する優しく
気遣う気持ちと、わたしのために自ら率先して家事をしてくれる姿に
胸がいっぱいになりました。

その時の感動と感謝の気持ちは、胸から溢れ出そうなほど
大きいものだったのです。


誰の気持ちもネガティブになることなく、自然と良い方向へ


上記に書きました、認知行動療法前と後の違いがお分かりでしょうか?

後の方が断然、お互いにとってストレスや無理強いすることなく
自然で穏やかで、ネガティブな気持ちが一切生まれてないのです。

夫はこれといった大きな悩みも抱えていませんでしたが、
こんな日常の些細な出来事に対しても、
「認知行動療法ってすごいね!新しい考えが生まれたよ」
と言って感動していました。

自分をダメだと思っている、周りに対してネガティブな気持ちばかり持つ、
そんな苦しい気持ちから解放されるチャンスと捉えることができます。

わたしが常に心がけている、ものの見方や捉え方を変えること。
そして自分の中に変化が現れることで、自分の心が楽に、
そして幸せになってゆくこと。

精神的な病を患っていなくても、日常を送っていく上で生じる
あらゆるトラブルや悩みも、ほんの少し見方を変えることで
解決してしまったり、自分の視点を大きく広げることができるんですね。

ぜひ、みなさんの心の片隅にでも残ってもらえたら嬉しいです。

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