2015/07/02

自己一致をして穏やかに生きる

実は先ほど長い文章を書ききったところで、内容がすべて消えてしまいました・・・

同じことが書けるか分かりませんが、とても大切だと感じていることなので、
どなたかの心が穏やかになること祈りつつ、めげずに一生懸命書き直します。

今日は、“自己一致”と“自己不一致”について書きたいと思います。
こういった用語が並ぶと、難しく感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、
「自己を一致する」というのは、ごくシンプルなことだったりします。

例えば、

・悲しいことがあったのに平気に振る舞う
・つらいことを笑って人に話す

このようなことは、自己不一致している状態と言えます。

気持ちと行動がイコールで結ばれている状態を、自己一致していると言えます。

わたしは長い間ずっと自己不一致をしていて、知らず知らずのうちに
生きにくさの原因を作ってしまっていました。

無理をすることが、無意識下で習慣化してしまっていたのです。

わたしにとって心理学を学んだ中で、変えることがとても困難だったことが、
“NO”と言うことでした。

わたしは人に何か言われる度、頼まれる度に、“YES”と言い続けてきました。

時間をかけてそうなってしまったのですから、変えるのも簡単ではありません。

それには繰り返し訓練が必要になりました。

ただある時、“NO”と言えるようになってからは、とっても心が楽になり、
体調まで良くなってきたのです。

心と体は非常に密接した関係にあり、思った以上に影響力があります。

気持ちと行動が伴っていないと、心にも体にも負担がかかり、
それが生きにくさに繋がっていくのだと思います。

ある芸能人の女性が、テレビでこんなことを言っていました。

「失恋した時は、わざと悲しい音楽をかけてひたすら泣くと、すぐ立ち直る。」

それを聞いた周りの人々は驚いた様子でしたが、今では納得できます。

彼女は悲しい音楽を流すことによって、彼との別れを心の底から
しっかりと悲しむことができ、心を癒すことができたのでしょう。

彼女にとって立ち直るのには、それが最短かつ最適な方法なのですね。

わたしの話をしますと、自分の体験談を人に話す場があり、
自分のつらい経験を平気な調子で、時には笑い話のように話したところ、
聞いた人たちの様子は自分と違っていることに気づきました。

みな、難しい顔や、心配した表情ばかりしていました。

わたしはそれが不思議でたまりませんでした。

過去の話であって、自分ではもう割り切って、大丈夫だと思っているのに、と。

そしてある方が、涙を流し始め、

「つらい経験をしてきたのね」

とわたしに言いました。

するとわたしの目から涙が溢れて止まらなくなってしまったのです。

それからはわんわんと泣いてしまい、周りの方々も涙を流してくれました。

わたしはその時『つらいと思ってもいいんだ』と思ったのです。

「つらいと思ってはいけない」
「つらいと思うとどうにかなりそうだ」

と思い、自分の気持ちに蓋をするようになっていました。

今でもこうして文字にしていると、悲しくなってすぐ涙がでてきます。

すごく楽しんでいる時に、泣いたり怒ったりできないように、
つらい時や悲しい時も、本来笑うものではないのです。

誰かと比べる必要もありませんでした。

出来事や感情というものは、人と比べるものではなく、自分自身だけのものなのです。

自己一致を意識にするようになって以来、悲しい時はその気持ちに目を背けるのではなく、その気持ちをしっかり感じること、それから逆に嬉しい時や幸せな気持ちになった時も、しっかり味わうことにしました。

自分の心の底の気持ちに素直になることがとても大切です。

それから、共感と受容をしてくれて、信頼できる人に気持ちを話すこともとても大事になってきます。

わたしはこれが夫にあたります。

モヤモヤと引きずっていた感情を、夫に素直に話し、聞いてもらっただけで、気持ちがすっきり解消し、気持ちがすっかり切り替わることがあります。

実は最近、夫にも自己不一致した出来事がありました。

感情的になることが滅多にない夫が、イライラした気持ちになったようでした。

ところがそれについて「でももういいや」と言ったのです。

わたしが、「それで気持ちが解消された?」と聞いてみると、答は“NO”でした。

それでは自己不一致してると感じたので、前回書いたIメッセージを夫から引き出すように、誰のどんな行動によって、どんな影響を受け、どんな気持ちになったのか、伝えてもらいました。

その話を聞いてみると、その出来事自体、夫が自己不一致していることに気が付きました。

彼の中で“NO”と気持ちに答えがでていることを、“YES”と行動していたのです。

彼は“NO”と言っても仕方ないと考えているようでした。

結果的に事態が変わるかどうかはまた別の話です。

彼が“NO”と言っていたら、結果は変わらなくても、モヤモヤを残すことはなかったかもしれません。

その後彼は、今後は自己一致するように心掛けたいと気付きを得たようでした。

その時の彼の表情は晴れ晴れとしていて、安心したものです。

信頼できる人に安心して自分の気持ちを話すことはとても大切になってきますが、
そんな環境がある方ばかりではないかもしれません。

ですので、次は話を聞いてもらえるということがどんな状態か、
書いてみたいと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿