人生脚本を変えるには、自分自身を見つめ直すことが不可欠です。
その中で、わたしは自分の中に出されている“禁止令”を
見つける作業を日々行っています。
最近特にお買い物が楽しいです。
こんなに楽しめているのは人生で初めてかもしれません。
実は、
「お金は使ってはいけない」
と、ずっとブロックがかかっていたのです。
そのことに気付いた時、
『お金を使っていいよ』
と、自分に許可を出してあげることにしました。
その途端、自分の中から沸きあがるとてつもないワクワク感と出会ったのです。
そして、お金を本当に欲しいと思うものにめいっぱい使おう!と決めました。
もちろん、借金をしてしまうだとか、大切な家計を切り崩すなど、
そういった使い方ではありません。
“お金を使うことは禁止”
としてしまっていたわたしは、今まで極力お金を使わないようにしてきました。
必要なものがあっても、できるだけ理想より金額を下げたモノを選び、
お金を残すことを大前提としていました。
そんなわたしなのですが、
『自分が貯めてきたお金ならなくなったっていいよ!!』
なんていう、すごい許可を出してみたのです。
それからのわたしは、とにかく目がキラキラし、心はウキウキし、
自分の中で欲しているものはなんだろう?
これかな?あれかな?
違うな。あっちかな?
と、自問自答して探すこととなりました。
この時間がすでに、とても満ち足りたものだったのです。
今までは、
「お金を使ってはいけないから、あれが欲しいけどそっちに変えよう。」
としてきたのに対し、
「欲しい気持ちがそんなに大きくないなら、いったん保留にしよう。
もっと強い気持ちがでてくるまで、待ってみよう(他を探してみよう。)」
という風に変化しました。
そうすると結果、探す間から手に入った後、それを使っている時、
そのすべての時間が大満足で幸福感に満ちたものとなりました。
許可を出した時、自分のことながら、湯水のように使ってしまったら・・・
という心配がありました。
正直、初めはものすごいスピードと頻度で買い物をしていました。
あくまで、それまでの自分と比べてなので、一般的にどうかは分かりません。
そのままの勢いで買い物を続けていたら、いつか底をつきていたかもしれません。
ところがある時、その勢いが急に収まりました。
そして収まった後も、ずっと長く幸せで満ちたりた気持ちが続いているのです。
これには驚きました。
なぜ止んだかというと、“とっても欲しい”が叶ったからなんです。
あとは、“本当に欲しい”という気持ちに、出会い、気づけたこと。
これがとても大きかったのだと思います。
「お金を使ってはいけない」禁止令を出していたわたしは、
なにが欲しいか分からなくなってしまっていたのです。
昔、母親に「なんにも欲しがらないあなたに、なにか買ってあげる」
と言われても、申し訳ない気持ちだけでいっぱいになってしまい、
「嬉しい!ありがとう!」という気分になんて、一切なれなかったのです。
その母からの言葉のおよそほとんどを、断っていました。
今は、素直な気持ちに沿ったお買いものを続けたおかげで、
本当に欲しいと思う気持ちがこみ上げてこなければ、検討もしません。
なにか満たされない気持ちを、なんとなくの買い物で満たそうとし、
結果的に買った後もまったく満足できていない・・・
そんなことも過去にありました。
満たれないようなモヤモヤとした気持ちが自分の中に芽生えていたら、
解消するチャンスかもしれません。
わたしはこの経験で、
「ああ、とっても我慢していたんだな・・・」
という風に、今までの自分の気持ちに気づきもしました。
流れとしては、
①自分の中のブロック(禁止・抑圧)しているものに気づく
②「してはいけない」「したら不安」「したら怖い」という気持ちを受け止める
③「してもいいんだよ」「悪いことではないんだよ」と許可を出す
このような感じです。
例えば、わたしの体験から例に挙げてみますと、
『テレビを見てはいけない』
『欲しがってはいけない』
『泣いてはいけない』
『男の子の真似をしてはいけない』
こんなようなことを幼い時に何度も言われてきたことで、
いつのまにかそれらをすることが“悪”のように感じ、
それをしようものなら罪悪感を感じるようになっていました。
不思議なもので、そう教えられると、自分が親になった時も
子供にそうしつけてしまうものではないでしょうか?
人は真っ新な状態が生まれてきますが、成長する過程で
大人からいろいろなことを教えられ、学びます。
それぞれ教えられてきたことが、“普通”だったり“常識”として
十人十色に作られていくのではないかと、考えるようになりました。
ルールや秩序といったものは、国だったり、地域だったり、社会だったりの中で
それぞれに作られていくのですよね。
なにが本当に“正解”で“正しい”のか。
そんな風に考えると、柔らかい広い心で物事を見つめることができます。
どうしていけないのか?悪いことなのか?そう思っているのか?
自分の心に問う機会を、これからもたくさん設けていきたいと思います。